ハレルヤ通信(こども園便り)(10月)


ハ レ ル ヤ 通 信 10月号♪

通信は以下のリンクからご覧になれます。

ハレルヤ通信(こども園便り)10月

****************

稲穂の波打つ中、畔道を教えるかのように赤い彼岸花が鮮やかに彩りを添えていた9月。其の色も薄らぎ、10月の秋晴れの高く高い青空の光を受けてすっかり頭の垂れた稲穂の波が、日を追うごとに黄金色に変化し輝き出すのもそう遠いことではないでしょう。そんな車窓の景色を感じながら、澄みきった季節を子ども達と神様の豊かな御業を満喫したいと願う毎日です。

今回は長男の話を一つしたいと思います。長男は、「石橋を叩いても渡らない」といった慎重な性格。長男が3歳の時、保育者経験のあった私は入園準備に向けて30分位で食事が終わるようにと考えて、長男と向き合ったらチックが・・。無理をしたつもりは毛頭なかったのでショックでした。この子はこの子のペースで、普通の子の様にと考えてはいけないと自分自身に課した記念の日となりました。年長の時の運動会の体育遊びの種目は無理をしないが大原則だったので、鉄棒の逆上がりも竹馬も登り棒もできません。余りに忍びなく親の責任と思い、竹馬はコツさえつかめば出来るので竹馬を家庭用に購入し夜家に帰ってから、畳の部屋で(竹馬が安定するので)特訓し上手に歩けるように仕上げました。逆上がりに関しては「今は無理」と判断したので、「今は出来なくても大丈夫。力が付けば出来るようになる。努力だけは忘れないのよ。」と出来なくてよいと寄り添いました。そして私も迂闊にもすっかり忘れていたのです。ところが中学生のある日、長男が「お母さん、嬉しいことがあるんだ。」と言うのです。ずっと忘れていたはずなのに母の私はなぜかぴい~んと来たのです。」「逆上がり!」「できた!」なんと中学生になってからの事です。長男には「無理をしない」それだけであるがままの彼を不本意ながら受け止めてきただけでした。それでも彼はずっと彼の中で、自分の課題として願い続けていたことも知らされました。

鯨岡俊先生は、『保育者に今の「ある」を肯定的に受け止められた子ども達は、決して今のままに止まっていない。受け止めてもらえた喜びと自信の中で、自分の「こうしたい」「こうしてみたい」「やりたい」と言う思いが膨らみ、必ずそれを実現することへと自ら向かうようになる。つまり子どもは、今の「ある」を自ら乗り越え、自ら「なる」に向かう芽が内側から芽吹いてくる。』と提示します。子ども達一人ひとりの内在する力を信じて寄り添い待つ、そんな保育を大切にしていきたいとあらためて強く思います。

園長  白石 由紀子

****************